アートメイクは年を取ったらどうなる？眉毛やリップの色素を長持ちさせる方法について解説

アートメイクは、皮膚の浅い部分に色素を入れることでメイクをしたような状態を長期間維持できる美容施術です。

日々のメイクにかかる手間が省け、メイク前の顔に自信が持てるようになる施術ですが、年を取ったらどうなるのか気になる方もいるでしょう。

アートメイクは、時間の経過とともに色が薄くなります。

また、加齢にともない皮膚のハリや弾力が失われると、肌がたるみアートメイクが不自然に見えることもあるでしょう。

本記事では、効果の持続性が気になる方向けにアートメイクの経年変化について詳しく解説するとともに、長持ちさせる方法や薄くなったときの対処法を解説します。

おすすめのアートメイククリニックも紹介するため、どこでアートメイクの施術を受けたらよいか悩んでいる方もぜひ参考にしてみてください。

アートメイクは年を取ったらどうなる？

アートメイクは、時間の経過にともない徐々に薄くなります。

理由は、ターンオーバーとともに皮膚に定着させた色素が抜けるためです。

アートメイクには、次のような特徴があります。

• 効果の持続期間は約2～3年
• 10年後は不自然になる可能性がある

色が薄くなる原因とあわせて、詳しく解説します。

効果の持続期間は約2～3年

個人差はあるものの、アートメイクの持続期間は一般的に約2～3年ほどです。

施術法や施術者のスキルにより、持続期間に影響する場合がありますが、施術から約2年間はメイク前でも化粧をしたような状態をキープできるでしょう。

ただし、アートメイクに使用する色素は時間経過や肌のターンオーバーにより、徐々に薄れていきます。

そのため、永久的な効果は期待できません。

アートメイクを長持ちさせる方法を実践して、鮮やかな状態を長期間維持することは可能です。

10年後は不自然になる可能性がある

人間の肌は加齢にともないハリや弾力が失われ、たるみやしわが出るようになります。

アートメイクの色素は表皮層と呼ばれる皮膚の浅い層に定着させているため、皮膚がたるむとアートメイクも崩れて見えるようになります。

とくに、薄い皮膚に施術する眉毛とアイラインのアートメイクは、たるみの影響を受けやすいため、不自然に見える可能性が高い部位です。

アートメイク施術を受ける際は、加齢による顔のバランスの変化も考慮し、なるべく不自然に見えないデザインを選ぶとよいでしょう。

色が薄くなる原因

アートメイクは、次のような原因により色が薄くなることがあります。

• 肌のターンオーバー
• 色素の質
• ピーリング効果のある化粧品の使用

アートメイクは皮膚の浅い部分に色素を入れるため、ターンオーバーにともない自然に色素が抜けて色が薄くなります。

皮膚のターンオーバーを止めることはできませんが、薄くなったアートメイクはメンテナンスや化粧でカバーすることにより長く持たせられます。

質にこだわらず安い色素を使用しているクリニックで施術を受けると、変色のリスクが高まるためおすすめできません。

厳しい基準を設けたFDA（アメリカ食品医薬品局）に認可された色素を採用しているクリニックを選ぶとよいでしょう。

なお、ピーリング効果のある化粧品はターンオーバーを促します。色落ちが加速する可能性があるため、使用する際はアートメイクの施術部位は避けて塗布しましょう。

アートメイクの色落ちは誰にでも起こるため止められませんが、適切な対処をすれば色落ちのスピードを遅らせ、長持ちさせられます。

アートメイクを長持ちさせる5つの方法

アートメイクを長持ちさせるためには、次の5つの方法が効果的です。

• 2回以上の施術を受ける
• アフターケアをおこなう
• 正しくスキンケアをする
• 紫外線対策をする
• 新陳代謝を高める行動を避ける

それぞれを詳しく解説します。

2回以上の施術を受ける

アートメイクは、基本的に2回以上の施術を受けることで色素を定着させます。

1回の施術では色素が十分に定着しません。

人体には異物を体外に排出しようとする力があるため、1回目の施術後は早く色落ちします。

多くのクリニックでは異物排出の生体反応を考慮し、2回目の施術で色落ちや色むらを補い、バランスよく色素を定着させます。

2回目以降の施術は、皮膚のターンオーバー周期を踏まえ1～3か月ほど期間を空けておこなうことが一般的です。

その後、経過に応じて3回目の施術をするか判断するため、アートメイクの完成には3～6か月ほどかかるでしょう。

アフターケアをおこなう

適切なアフターケアは、アートメイクを長持ちさせるために非常に重要です。

施術後の肌は普段よりも乾燥しやすい状態になります。保湿性の高いクリームやワセリン、軟膏などで保湿対策を徹底しましょう。

ケア用品を塗布する際は、極力肌に刺激を与えないよう優しく丁寧に塗布してください。

また、外からの刺激は色落ちを加速させる可能性があるため、施術部位への摩擦には細心の注意を払う必要があります。

施術後1週間ほどはオイル系のクレンジングの使用を避け、洗顔後にはタオルで水気を優しく拭きとりましょう。

医師の指示に従い適切なアフターケアをおこなえば、アートメイクは長持ちさせられます。

正しくスキンケアをする

施術後は、皮膚を清潔な状態に保ち、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

施術直後の患部は、傷跡が完全に治癒していないため感染症を引き起こす可能性があります。

患部が濡れると傷の治りが遅くなったり、色素が流れ出たりするケースもあるため、濡らさないように過ごしてください。

栄養バランスのよい食事を摂り、治癒力を高めることも効果的です。

施術後は普段以上に丁寧で適切なスキンケアを意識して、健康な肌を維持するために過ごすとよいでしょう。

紫外線対策をする

紫外線は肌にダメージを与えターンオーバーを加速させるため、施術後の皮膚には大敵です。

アートメイクを長持ちさせるためにも紫外線対策は徹底すべきですが、施術直後は日焼け止めが使用できない場合もあります。

日焼け止めが使用できない場合は、サングラスや日傘、帽子などの活用がおすすめです。

使用できる時期や使用可能部位は施術したクリニックにより異なるため、医師の話をよく聞き、指示に従い適切な紫外線対策をおこないましょう。

新陳代謝を高める行動を避ける

新陳代謝が高まるとターンオーバーが促されるため、施術後は次の行動を控えるとよいでしょう。

• 激しい運動
• 飲酒
• 入浴

上記の行動を再開してもよい時期は人により異なりますが、最低でも1週間は我慢してください。

ターンオーバーは色素を定着させにくくするため、新陳代謝が高まる行動は極力控えましょう。

アートメイクが薄くなったときの3つの対処法

アートメイクが薄くなったときは、次の3つの対処法を試してみるとよいでしょう。

• リタッチを受ける
• メイクでカバーする
• 除去施術を検討する

それぞれ詳しく解説します。

リタッチを受ける

アートメイクは時間の経過とともに色が薄くなるため、定期的にリタッチを受けるとよいでしょう。

全体的な色落ちが気になったり、一部分の色むらが気になったりする場合は、リタッチで色素を補うことでアートメイクを補修し長持ちさせられます。

リタッチは色落ち改善のほかに、デザインの見直しや修正の役割も担います。

メイクのデザインの流行は時代により変化するため、数年に一度リタッチを受けることで時代に即したデザインに近付けられるでしょう。

また、加齢にともない変化する皮膚の状態も考慮してリタッチすると、若々しい印象の維持に効果的です。

アートメイク施術を受けるうえで定期的なリタッチは、美しさのキープにつながる大切なメンテナンスといえるでしょう。

メイクでカバーする

アートメイクは徐々に薄くなりますが、完全に消えるわけではありません。

そのため、上から軽くメイクすると美しくカバーできておすすめです。

アートメイクは、患者の顔立ちに似合うデザインで施術されていることから、薄くなった場合は元のアートメイクを活かしてメイクするとよいでしょう。

眉毛やアイラインは左右対称に描かれているため、上からなぞるようにメイクすれば簡単にバランスよくカバーできます。

除去施術を検討する

アートメイクが自然に消えることはありませんが、医療機関で除去施術を受けることは可能です。

「施術から時間が経ちデザインが古く感じる」「今の自身の顔には合わないため消したい」と悩む方は、一度施術を受けたクリニックに相談するとよいでしょう。

リタッチのデザイン補修で対応できない場合は、レーザーによる除去施術を受けるほうがよい場合もあります。

しかし、除去施術に対応していないクリニックもあり、そのような場合は別のクリニックに相談する必要があります。

なお、レーザー除去をおこなう場合でも、一度の施術では完全に除去できません。

数回に分けて繰り返し施術をおこなうことで徐々に消えていくため、即効性は期待できないことを事前によく理解して検討しましょう。

アートメイクで失敗しないためのクリニックの選び方

アートメイクで失敗しないためには、クリニック選びが重要です。

クリニックを選ぶ際は、次の3点を重視するとよいでしょう。

• 豊富な実績や症例
• 入念なカウンセリング
• 充実したアフターケア

それぞれ詳しく解説します。

豊富な実績や症例

アートメイクは、施術者により仕上がりの質に差が生じます。

自然で美しい仕上がりを手に入れるためには、医師の実績や症例を見てクリニックを選ぶとよいでしょう。

さまざまな症例を経験している医師なら、患者一人ひとりの顔立ちや骨格にあわせた適切な施術プランの提案が期待できます。

経験の浅い医師による施術であれば、術後の痛みや腫れが長引いたり、傷跡が残ったりするかもしれません。そのため、実績がありアートメイクに慣れている医師の施術を受けるほうが確実です。

なお、実績や症例を調べるためには、公式サイトや医師のSNSが参考になります。

複数の症例写真を掲載し、施術内容やリスク、術後の経過などを詳細に公開しているクリニックは、アートメイク施術に精通している可能性が高くおすすめです。

質の高い施術を受けるためにも、アートメイク施術の実績豊富な医師が在籍するクリニックを選びましょう。

入念なカウンセリング

後悔しないアートメイク施術を受けるためには、施術前のカウンセリングが非常に重要です。

そのため、丁寧なカウンセリングに力を入れているクリニックを選ぶとよいでしょう。

質のよいカウンセリングには、次のような特徴があります。

• 患者の話に親身に耳を傾ける
• 十分な対話時間が確保されている
• 医師による丁寧な診察がある
• 一方的に話を進めない、強引な勧誘がない

カウンセリングに力を入れているクリニックでは、患者の悩みや理想のデザイン、予算などのヒアリングが丁寧におこなわれます。

落ち着いて対話できる時間が確保されていると、些細な悩みや心配事も相談しやすいでしょう。

稀にカウンセリングは専門のカウンセラーがおこなうクリニックもありますが、アートメイクは腫れや痛み、炎症などのリスクをともなう施術です。

リスクを軽減した施術を受けるためには、専門知識と資格を有する医師がカウンセリングを担当するクリニックのほうがよいでしょう。

施術は、提案されたプランやデザインに完全に納得した状態で受けるべきです。

患者の意志を尊重しないクリニックや、十分な検討の時間を与えないクリニックはおすすめできません。

多くのクリニックで無料のカウンセリングを実施しているため、複数のカウンセリングを受けて質のよいクリニックを選ぶとよいでしょう。

充実したアフターケア

アートメイクは施術後のセルフケアが不適切の場合、炎症や感染症、色素の流出などが起こる可能性があります。

そのため、万が一の際には迅速に対応してもらえるアフターケアが充実したクリニックがおすすめです。

術後の経過に不安を感じた際、すぐに相談できる窓口が用意されているクリニックであれば、気軽に連絡しやすくて安心できます。

処置が必要な場合、無料で対応するクリニックなら費用がかさむこともありません。

色素が定着するまで長期的に様子を見る必要のあるアートメイクは、アフターケアが充実しているクリニックで施術を受けるほうがよいでしょう。

後悔しないアートメイクはエルムクリニック

質の高いアートメイク施術が期待できるおすすめのクリニックは、エルムクリニックです。

エルムクリニックには、次のような特徴があります。

• 医療従事者による施術
• 丁寧なカウンセリングでデザイン決定
• 除去施術にも対応

それぞれ詳しく解説します。

医療従事者による施術

エルムクリニックでは、2014年から常に国内外の技術を導入しています。

施術者は定期的にアートメイクセミナーを受講し、患者一人一人の眉毛の生え方や色にあわせるためのスキル習得に尽力しています。

施術法と施術者のスキルの両方のアップデートに注力しているエルムクリニックなら、いつでも納得のいく施術が受けられるでしょう。

年間の症例実績は6,943件（2022年度）と豊富で、アートメイク業界でも注目のクリニックです。

丁寧なカウンセリングでデザイン決定

アートメイクはデザイン力が高いクリニックで受けましょう。

エルムクリニックでは、丁寧なカウンセリングで患者の希望を正確にヒアリングし、患者と施術者が相談しながら納得できるデザインを選んでいきます。

そのため、理想のデザインを取り入れつつ、自然で似合うデザインの提案が受けられるでしょう。

アートメイクのデザインは黄金比やデザインセンスを組み合わせることで、自然で美しい印象を引き出せるため、自身の希望や流行のデザインが必ず似合うとはかぎりません。

専門的な知識や優れたセンスを有するエルムクリニックの施術者なら、骨格や表情筋を踏まえ、患者の顔立ちを活かすデザインの提案が可能です。

カウンセリングが丁寧だからこそ、自身に似合うデザインが分からず悩んでいる方にもエルムクリニックはおすすめです。

除去施術にも対応

エルムクリニックでは、アートメイクやタトゥーの除去施術にも対応しています。

Qスイッチルビーレーザーと呼ばれる専用機器で、アートメイクやタトゥーの色素のみの除去が可能です。

特殊なレーザーにより破壊された色素は、時間をかけて体内に吸収され色が薄くなるため、皮膚を除去したり縫合したりする必要がありません。

レーザーによる除去施術は、切除するよりも痛みやリスクが少なく、短い施術時間で済むため患者の負担を大きく軽減できます。

アートメイクは仕上がりに満足できない場合でも簡単に消せないため、除去施術に対応しているクリニックであれば万が一の際に相談できて安心です。

アートメイクに関するよくある質問

アートメイクに関するよくある質問は、次の3点です。

• メリット、デメリットは？
• 施術翌日に眉毛、リップにメイクできる？
• ダウンタイムの期間は？

それぞれ詳しく回答します。

メリット・デメリットは？

アートメイクの主なメリットとデメリットは、次の表のとおりです。

メリット	デメリット
水や汗に強い	完成までに時間がかかる
身支度の手間が削減できる	ダウンタイムがある
すっぴんに自信が持てる	簡単に消せない
メイクの左右差を解消できる	施術者により仕上がりに差がある

アートメイクの大きなメリットは、状態を維持できることにあるでしょう。

通常のメイクのように崩れる心配がないため、入浴やスポーツなどのあとでも化粧直しの必要がありません。

高いデザイン力を持つプロにより左右対称に美しく仕上げるため、自ら仕上げるよりも自信が持てるようになり、メイク時間を短縮できます。

一方で、アートメイク完成までには半年前後の時間がかかり、施術後はアフターケアの手間が発生します。

また、施術者の技量により仕上がりに満足できない場合でも、簡単には消せません。

アートメイク施術を受ける際は、デメリットを十分理解したうえで安心して任せられるクリニックや医師を見つけましょう。

施術翌日に眉毛・リップにメイクできる？

施術部位以外へのメイクは当日から可能ですが、施術部位へのメイクは1週間ほど避けてください。

理由は、次のとおりです。

• 感染症予防のため
• 色素を定着させるため
• 肌トラブルを避けるため

施術直後の患部は傷が治癒していないため、化粧品の成分や雑菌が感染し炎症を起こす可能性があります。

感染しなくても、患部にメイクをするとメイク落としの際に色素まで流出したり、変色したりする可能性も考えられます。

そのため、患部へのメイクは傷が完全に治るまでは控えるほうがよいでしょう。

また、施術直後の皮膚は非常にデリケートで肌トラブルが起こりやすい状態のため、極力刺激を与えず保湿して過ごすことをおすすめします。

ダウンタイムの期間は？

アートメイクのダウンタイムは、一般的に1週間程度です。

施術から3日ほど経過すると施術部位にかさぶたができはじめます。傷跡を残さず色素を定着させるためにも、決して掻かないようにしましょう。

かさぶたは徐々に剥がれていくため、無理に剥がすことは厳禁です。

1週間ほどですべてのかさぶたが剥がれ落ち、色素が肌に馴染むでしょう。

まとめ

アートメイクの効果の持続期間は2～3年ほどで、その後はターンオーバーとともに徐々に色が薄くなります。

加齢により肌にたるみが生じると、アートメイクも崩れて不自然に見えることがあるかもしれません。

年を取ることによるアートメイクの状態変化は、誰にでも起こります。しかし、2回以上の施術を受け、アフターケアや紫外線対策を徹底すれば色素が定着し、アートメイクが長持ちします。

また、色が薄くなったアートメイクを再び美しく見せるためには、リタッチやメイクによるカバーが効果的です。

可能な限り効果を持続させるためにも、信頼できるクリニックで施術を受けるとよいでしょう。

施術先に悩んでいる方は、本記事で紹介したクリニックの選び方やおすすめクリニックの特徴などを参考にして、信頼できるクリニックでアートメイク施術を受けてください。